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【ビルメン4点セットとは?】
ビルメンテナンス業界で特に重要とされる、第二種電気工事士、二級ボイラー技士、第三種冷凍機械責任者、危険物取扱者乙種4類の資格を指します。

◎第二種電気工事士
 →一般家庭や店舗など、低圧設備の配線工事を行うために必要な資格。

◎第三種冷凍機械責任者
 →冷凍・冷房設備の安全管理を行うために必要な資格。

◎二級ボイラー技士
 →ボイラー設備の点検・操作に必要な資格。

◎危険物取扱者乙種4類
 →ガソリン・灯油などの燃料・危険物を安全に扱うために必要な資格。


ビルメンテナンス業界を目指すには、まず第二種電気工事士ともう一つの資格を取得することをおすすめします。
これらの資格を取得することで、応募できる求人の幅が大きく広がります。
ビルメンテナンス業界での就業経験を積むことで、建築物環境衛生管理技術者や、4点セットの上位資格など、さらに専門的な資格の取得を目指すこともできます。
資格取得には時間とコストがかかりますが、さまざまな資格を取得することで選択肢が広がり、キャリアの幅も広がります!

電気工事士(転職お役立ち度★★★★★)

資格概要電気工事士とは、電気設備の工事・取扱の際に必要な国家資格です。
電気工事の欠陥による災害の発生を防止するために、電気工事士法によって一定範囲の電気工作物について、電気工事の作業に従事する者の資格が定められています。
電気工事士の資格には「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」があり、扱える範囲が決まっています。
「第二種電気工事士」は、低圧で受電する一般家庭、商店等の屋内配線設備や小規模な太陽電池発電設備などの工事の作業に従事することができます。

資格取得のポイントビルには多様な設備がありますが、「電気設備がない」という建物はなく、多くの求人で資格保有が必須、もしくは推奨されます。
これから「ビルメン4点セット」の資格取得を目指す場合、優先的に取得を目指すとよいでしょう。

受験資格受験資格には制限がなく、誰でも受験可能です。
試験は筆記試験と技能試験があり、両方に合格することで電気工事士資格を取得できます。

受験料第二種: 9,300円(インターネット申し込み)/9,600円(郵送で書面の申し込み)

運営団体名・URL一般財団法人電気技術者試験センター https://www.shiken.or.jp/index.html

【第三種冷凍機械責任者】(転職お役立ち度★★★☆☆)

資格概要冷凍機械責任者とは、高圧ガス製造保安責任者という国家資格の1つで、冷凍設備に関わる設備・装置の保安業務を行う役割を持ちます。
冷凍機械責任者の資格は、第一種・第二種・第三種の3種類に分かれ、扱える製造施設の規模が異なります。
「第三種冷凍機械責任者」は、1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設を扱うことができます。

資格取得のポイントビルのほか、食品工場、インフラ、物流などでも幅広く活用され、今後も高い需要が見込まれます。

受験資格受験資格に特別な定めはないため、実務経験がない方でも受験が可能です。
試験科目は「法令」と「保安管理技術」の2科目で、マークシート方式(択一式)で出題されます。

受験料第三種: 9,800円(インターネット申し込み)/10,300円(郵送で書面の申し込み)

運営団体名・URL高圧ガス保安協会
https://www.khk.or.jp/

【二級ボイラー技士】(転職お役立ち度★★★★☆)

資格概要ボイラー技士とは、労働安全衛生法に基づく国家資格の1つで、空調・温水ボイラーの操作や点検を業務とします。
特級・一級・二級の三種類に分かれ、二級技士で全てのボイラー取扱いができますが、作業主任者には各級の技士が必要です。
「二級ボイラー技士」は、伝熱面積の合計が25平方メートル未満のボイラー取扱作業主任者となることができます。

資格取得のポイント温泉のある旅館やサウナ施設、築年数の古いビルや、地域冷暖房施設等でこの資格を活かすことができます。

受験資格受験資格に特別な定めはないため、実務経験がない方でも受験が可能です。
試験科目は「ボイラーの構造に関する知識」、「ボイラーの取扱いに関する知識」、「燃料及び燃焼に関する知識」、「関係法令」の4科目です。

受験料二級: 8,800円

運営団体名・URL公益財団法人 安全衛生技術試験協会
https://www.exam.or.jp/

【危険物取扱者乙種4類】(転職お役立ち度★★★★☆)

資格概要危険物取扱者は、消防法に基づく危険物の取り扱いや、取り扱い作業に立ち会う際に必要となる国家資格です。
甲種、乙種及び丙種の3種類があり、甲種・乙種は取り扱い作業及びその立ち会い、丙種は乙種第4類危険物のうち指定された危険物に限り取り扱い作業を行うことができます。

危険物取扱者乙種4類は、危険物のうちガソリン、軽油、重油などの引火性の液体を取り扱うことができる資格です。
これらの燃料は、ビルに設置してある非常用発電機やボイラーなどを運転するために必要になるため、
当該物品を安全に管理するために資格者が求められています。

資格取得のポイント危険物取扱者乙種4類は、ビルメンテナンス以外にもガソリンスタンドでの勤務やタンクローリーの運転などに必要となるため社会的なニーズが非常に高い資格です。
多くの方がまず乙種4類を取得し、取得後に受験科目の免除を受けてから他の資格を取るというステップを踏むため、受験科目免除なしで臨む受験者の多い乙種4類の合格率は低くなっています。
ただし試験の難易度自体には差はなく、受験資格もございませんので積極的な取得をおすすめします。

受験資格受験資格に定めはなく、どなたでも受験できます。
試験科目は甲・乙・丙種いずれも「危険物に関する法令」「基礎的な物理学及び基礎的な化学」「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の3科目です。
乙種については上記の通り、他の種別の資格を持っていると「法令」「化学」の2科目が免除となります。

受験料乙種: 5,300円

運営団体名・URL一般財団法人 消防試験研究センター https://www.shoubo-shiken.or.jp/